大学病院における集中治療室に勤務する看護師の職業キャリア成熟とその関連要因

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タイトル別名
  • Career Maturity of Nurses Working in Intensive Care Units in University Hospitals and Factors Related to Their Maturity

抄録

<p>大学病院における集中治療室に勤務する看護師の職業キャリア成熟とその関連要因を明らかにすることを目的として,承諾の得られた日本集中治療医学会に所属している全国の大学病院21施設の集中治療室に勤務する看護師712名に質問紙調査を実施した。回答の得られた217名(回収率30.5%)のうち,職業キャリア成熟測定尺度に欠損があるもの,および看護管理者(看護師長・看護副師長・主任)を除いた193名(有効回答率97.5%)を解析対象とした。職業キャリア成熟を目的変数,個人要因,職場環境要因,看護に対する考え方,人との相互作用に関する要因,自己の受け止め方,自己成長に関する要因,課題解決に関する要因を説明変数とする重回帰分析(自由度調整済み決定係数は0.561)の結果,職業キャリア成熟と関連がみられた変数は「キャリアコミットメント」,「看護師の職業的アイデンティティ」,「自らの短所について改善する努力をしている」,「自らクリニカルラダー研修に積極的に参加している」,「常に新しい知識や技術を学びたいと思っている」の5要因であった。これらの結果から,大学病院における集中治療室に勤務する看護師の職業キャリア成熟を高めるためには,専門分野への関心や思い入れを深め,キャリアコミットメントを高め,職業的アイデンティティを確立していくことが,職業キャリア成熟を培う上で重要である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299993932952192
  • DOI
    10.20685/kenkouigaku.32.4_418
  • ISSN
    24239828
    13430025
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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