進行性に力動性失語を呈した進行性核上性麻痺の1例

DOI
  • 安島 明子
    旭神経内科リハビリテーション病院リハビリテーション部
  • 石原 健司
    旭神経内科リハビリテーション病院神経内科
  • 小川 七世
    東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学
  • 旭 俊臣
    旭神経内科リハビリテーション病院神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of progressive supranuclear palsy presenting with progressive dynamic aphasia

抄録

<p>進行性に力動性失語を呈した進行性核上性麻痺の1例を報告した.言語症状として高度の発話発動性低下を認めた一方,呼称,復唱,音読,聴理解は正常であり,力動性失語に合致した臨床像であった.約1年の経過で発話発動性がさらに低下するとともに,発話速度低下,プロソディーの障害を認め,発語失行が顕在化した.頭部MRIで両側前頭葉,中脳被蓋の萎縮,脳血流SPECTで右優位に両側前頭葉,基底核領域の血流低下を認めた.文献例との対比より本例における力動性失語の発現に両側前頭葉皮質皮質下ループの機能障害が関与している可能性が考えられた.本例と同様の画像所見,経過を呈した症例の報告はなく,類似症例の蓄積が必要である.</p>

収録刊行物

  • 神経心理学

    神経心理学 advpub (0), 2024

    日本神経心理学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390299993933160320
  • DOI
    10.20584/neuropsychology.17211
  • ISSN
    21899401
    09111085
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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