<実践報告>授業における二面性と、それに基づいた教育方法の研究

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抄録

教育学者の坂元忠芳が論じた研究の視点を、大学の教職科目である「教育方法論」に援用することを試みた講義の実践記録である。坂元の研究の一つの特徴として、子どもの内面における矛盾への注目を挙げることができる。この点を講義の中に取り入れ、またそれを踏まえて学生が模擬授業を行ったが、それが学生にもたらしたものとともに授業自体を批判的に検証することが本稿の課題である。受講した学生が、授業作りにおける教師の視点と児童の視点、そしてその相容れなさや捉え方を深く理解したことを明らかにし、またそれと同時に坂元の教育学的視点を導入することの課題についても考察した。

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