災害リスク削減における被援助国の知識創造に貢献する政府開発援助(ODA)によるプロセス重視型の外部介入のあり方提案

DOI
  • 南谷 太一
    独立行政法人国際協力機構/東京都市大学大学院環境情報学研究科都市生活学専攻
  • 沖浦 文彦
    大阪経済大学国際共創学部

書誌事項

タイトル別名
  • Proposal for a Process-Focused External Intervention Through Official Development Assis-tance (ODA) to Enhance Knowledge Creation in Disaster risk Reduction of Recipient Na-tions

抄録

災害リスク削減は世界の喫緊の課題である。仙台防災枠組は開発途上国での事前防災投資は持続的開発の観点で重要であると強調するが、多くの国及び援助ドナーは未だ事後対応に焦点を当てている。よって、ODAによる開発途上国への外部介入が重要な役割を果たす。災害リスク削減には長時間を要し、被援助国はODAを通じて得た知識を自律的に更新していく必要がある。そこで本稿は組織的知識創造理論を用いて、ODAプログラムを詳細分析し、自律的な知識創造を可能とするために必要なDRR領域におけるODA向けプログラムマネジメントのあり方を検討した。その結果、ODAプログラムでは、相手国政府の組織的知識創造に資するため、プログラム期間において、常時、必要に応じ、(1)災害を契機としたランダムな価値指標/ライフサイクルマネジメント、(2)プログラムの限界を前提とした価値指標/ライフサイクルマネジメント、(3)組織間連携推進に向けたプラットフォームマネジメントという3つを行う必要があることを明らかにし、最後にはそのマネジメント方法をDRR-ODA価値創造改良フレームワークとして提案する。

収録刊行物

  • 国際P2M学会誌

    国際P2M学会誌 18 (2), 113-142, 2024-04-05

    一般社団法人 国際P2M学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390300080901241472
  • DOI
    10.20702/iappmjour.18.2_113
  • ISSN
    24320374
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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