先天性リンパ性胸水症例の胎児期の診療方針の変更が生命予後に与える影響

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タイトル別名
  • Impact of change in prenatal clinical policy on mortality of fetuses and infants with congenital chylothorax

抄録

<p> 当院では2005年から先天性リンパ性胸水の分娩方針を,胎児水腫悪化や胎児機能不全でも生命予後不良とされる妊娠32週までは娩出せず妊娠継続するように変更し,同時期に出生後治療も変更した.方針変更による影響を検討するため,当院の胎児診断症例を対象に1997-2004年と2005-2021年で胎児期と出生後の死亡割合を後方視的に比較した.1997-2004年と2005-2021年で,胎児死亡は6/25名(24%),10/65名(15%)(p=0.37),出生児の在胎週数(中央値)は33.7週,35.9週(p=0.002),出生後死亡は11/19名(58%),11/55名(20%)(p=0.003),胎児期から出生後までの死亡は17/25名(68%),21/65名(32%)だった(p=0.004).妊娠期間は延長したが胎児死亡割合は増加せず,胎児期から出生後を通じての全死亡割合は減少した.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390300091973016448
  • DOI
    10.34456/jjspnm.60.1_51
  • ISSN
    24354996
    1348964X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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