これまでのバイオマス系廃棄物利用と将来的な普及のための取り組み

  • 高見澤 一裕
    岐阜大学 名誉教授 愛知文教女子短期大学
  • 中崎 清彦
    東京工業大学 名誉教授 創価大学 プランクトン工学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Efforts toward Biomass Waste Utilization and Future Initiatives for its Widespread Adoption
  • コレマデ ノ バイオマスケイ ハイキブツ リヨウ ト ショウライテキ ナ フキュウ ノ タメ ノ トリクミ

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抄録

<p>(一社)廃棄物資源循環学会 バイオマス系廃棄物研究部会が過去20年にわたり実施した小集会,年次大会におけるバイオマス関連の発表,廃棄物資源循環学会英文誌 (Journal of Material Cycles and Waste Management, JMCWM) に掲載されたバイオマス関連の論文を調査し,バイオマス系廃棄物利用の現状と課題について検討した。現在までのところ,社会に実装されたバイオマス利用技術の数は限られており,バイオマス利用技術の普及を促進するための課題として,均質で十分な量の原料供給,効率的で経済的な変換技術の開発,そして経済性の確保の諸問題を解決する必要があることを明らかにした。また,これらの課題に対処し,バイオマス系廃棄物利用を普及させるための取り組みとして,分子生物学を用いたコンポスト化やバイオガス化のような複雑な微生物システムの解析,バイオマス系廃棄物から直接電気エネルギーを取り出す微生物燃料電池,藻類を用いたバイオジェット燃料の製造等,新しい変換技術に関する研究と,これらの技術だけでなく,経済的実現可能性や環境への影響評価等を含む包括的な研究が実施されてきている調査結果をまとめた。</p>

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