全身性エリテマトーデスに合併した中指伸筋腱脱臼の1例

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抄録

<p>【症例】41歳,男性.既往歴:SLE.主訴:両側中指弾発現象.現症:屈曲時に両側中指EDCが尺側へ脱臼し右は疼痛があった.手指伸筋腱脱臼のRayan&Murray分類TypeⅢと診断し,右に対して手術を施行した.術中所見は中指EDCが尺側へ完全に脱臼し,示指EDCとEIPはsplitしEDCが橈側へ偏位した.中指をWheeldon法で修復し,示指はEDC/EIP間を縫合した.術後2日目よりROM訓練を開始したが,術後2週で再脱臼し再手術を行った.Kangらの方法に準じて腱移植を行った.術後2日目よりROM訓練を開始した.術後11ヶ月,伸筋腱の再脱臼や可動域制限は認めていない.【考察】リウマチ性疾患による中指伸筋腱脱臼は,軟部脆弱性があり再脱臼の原因となる可能性がある.脆弱化した軟部組織に縫合する方法では強度不良と考えられ,軟部組織の強度に依存しない強固な修復を行うことが重要と考えられた.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390300147449624704
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.116
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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