大腿骨近位部骨折に対する早期手術の有効性の検討

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抄録

<p>当院における大腿骨近位部骨折の治療状況につき報告する.対象は2021年に当院で施行された65歳以上の大腿骨近位部骨折手術症例92例94骨折である.48時間以内手術例35例(以下早期群)と48時間を超えた手術例59例(以下待機群)で検討を行った.平均年齢と性別では早期群86.9歳で男性4例・女性31例,待機群85.1歳で男性9例・女性50例であった.手術方法では人工骨頭置換術,short femoral nail,sliding hip screwの順で早期群では9例,24例,2例で,待機群では33例,21例,5例であった.48時間以内に手術施行不可の理由では(重複あり),手術体制26例,受診の遅れ18例,休祭日16例,全身感染症3例,DOACの中止2例,その他3例であった.退院時の自宅復帰率では早期群28.6%,待機群22.0%であった.QOL向上のため早期手術を行うことが有効と示唆された.</p>

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  • CRID
    1390300147449627648
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.134
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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