脛骨近位骨端線損傷術後に脛骨粗面裂離骨折を生じ手術加療を要した1例

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抄録

<p>【はじめに】脛骨粗面の裂離を伴う骨折・骨端線損傷は比較的稀な損傷とされている.今回,同側で三度の脛骨近位端骨折を受傷した症例を経験したので報告する.【症例】初回受傷時15歳の男性,サッカーのプレー中に左膝を蹴られ受傷,左脛骨近位骨端線損傷の診断で経皮的鋼線刺入術を施行,2カ月後に抜釘した.術後4カ月時サッカーのキック動作で同部位の再骨折をきたし,保存加療で骨癒合を得た.16歳時に同様の動作で脛骨粗面裂離骨折に至り,CCSを用いて骨接合術を施行した.最終手術から5カ月でスポーツ復帰し,再骨折なく経過している.【考察】上記骨折に関して経皮的鋼線刺入術およびスクリュー固定で良好に骨癒合を得ることができた.しかしながら,骨癒合が見られたにもかかわらず複数回の受傷に至ったことから,スポーツ復帰時期には十分な検討が必要である.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390300147449671808
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.277
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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