当科における進行軟部肉腫に対するトラベクテジンの使用経験
Abstract
<p>【背景】進行軟部肉腫に対する二次治療以降の標準レジメンは確立されていない.今回,当科におけるトラベクテジン使用例について検討したので報告する.【対象・方法】当科で2016年3月~2023年5月に進行軟部肉腫に対してトラベクテジン投与を行った9例を対象とした.平均年齢62.6歳,主な組織型は平滑筋肉腫4例,脱分化型脂肪肉腫2例等であった.後方視的に治療ライン,12週時点無増悪生存率,無増悪生存期間,全生存期間,有害事象等について調査した.【結果】二次治療が4例,四次治療以降が5例,12週時点無増悪生存率44.4%,無増悪生存期間中央値は1.8ヶ月,全生存期間中央値は10.1ヶ月であった.Grade 3以上の主な有害事象は,白血球減少31%,好中球減少29%等であった.【考察】四次治療でも有効な症例があった.有害事象による中止例はみられず,高齢者でも比較的安全に使用できる薬剤と考えられた.</p>
Journal
-
- Orthopedics & Traumatology
-
Orthopedics & Traumatology 73 (2), 314-316, 2024-03-25
West-Japanese Society of Orthopedics & Traumatology
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390300147449678464
-
- ISSN
- 13494333
- 00371033
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- Crossref
-
- Abstract License Flag
- Disallowed