距骨下脱臼の1例

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抄録

<p>距骨下脱臼に距骨骨折,踵骨骨折等を合併することは比較的稀であるが散見される.今回,距踵関節癒合症を伴う内側型距骨下脱臼に,距骨後内側結節骨折と踵骨前方突起骨折を認めた稀な一例を経験したので報告する.症例は,60歳男性.作業中に転倒受傷し近医へ救急搬送となった.右距骨下脱臼の診断となり,手術加療目的に当院紹介受診となった.脱臼整復後の画像検査にて踵骨前方突起骨折,及び距骨後内側結節骨折を認めた.また,距踵関節癒合症の合併を認めた.距骨後内側結節骨折骨片は転位が大きく骨片サイズも大きかったため,ヘッドレススクリュー(ACUTRAC Screw)で骨接合術を行った.後療法としては,術後3週間のシーネ固定を行い,その後,足関節ROM訓練を開始,PTB装具にて部分荷重歩行とし,術後3ヶ月で全荷重歩行とした.術後2年の単純X線では距骨の陥没等は認めず,日常生活動作に支障を認めず復職していた.足関節可動域は背屈20度,底屈30度,JSSF scaleは85点と良好であった.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390300147449681664
  • DOI
    10.5035/nishiseisai.73.325
  • ISSN
    13494333
    00371033
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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