反すう思考との付き合い方の変化 : 外在化の介入を通して
書誌事項
- タイトル別名
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- Changes in How You Deal with Rumination: Through Externalizing Interventions
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説明
否定的な内容に関する反すうは抑うつやうつ病と高い関連があるとされている。近年反すうとメタ認知との関連が研究され始めている。反すうを含むネガティブな考えが浮かんだときに,それを客観的に認識し,そこから距離を取るために必要な,メタ認知的自覚が重要であるとされる。しかし,実際に反すうに焦点を当てて介入を試みた研究は少ない。そこで,本研究では,反すう思考の外在化の介入後,インタビューを実施し,インタビューの発言内容から,(1)外在化の介入を行うことでメタ認知に変化が見られるか(2)外在化の介入をすることで,反 すうへの対処や付き合い方,考え方に変化があるのかを確認し,メタ認知がどのように作用して反すうへの対処や付き合い方に変化をもたら したか,を検討した。その結果,介入中や介入後に反すうしている自己への気づきが得られたことや,反すうへの対処・考え方が変化したこ とが,発言内容より示された。以上より,外在化の介入が,メタ認知に一部変化を及ぼすこと,また,反すうへの考え方にもメタ認知を通じて影響を及ぼしている可能性が示唆された
収録刊行物
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- 九州大学総合臨床心理研究
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九州大学総合臨床心理研究 15 27-32, 2024-03-15
九州大学大学院人間環境学府附属総合臨床心理センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390300291272010240
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- NII書誌ID
- AA12461491
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- DOI
- 10.15017/7177890
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- HANDLE
- 2324/7177890
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- ISSN
- 21856974
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB