特別支援学校(聴覚障害)幼稚部におけるコミュニケーションの手段に関する研究:手指の使用に関する質問紙調査を通して

書誌事項

タイトル別名
  • Preschool Teachers’ Use of Manual Communication for Children with Hearing Impairments: A Nationwide Survey
  • トクベツ シエン ガッコウ(チョウカク ショウガイ)ヨウチブ ニ オケル コミュニケーション ノ シュダン ニ カンスル ケンキュウ : シュシ ノ シヨウ ニ カンスル シツモンシ チョウサ オ トオシテ

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説明

本研究では,教員による幼児期の聴覚障害児に対する聴覚口話および手指(手話,キューサイン,指文字,身振り)の使用の実態を明らかにすることを目的とし,全国の国公立特別支援学校(聴覚障害)幼稚部の教員を対象に質問紙調査を実施した。その結果,調査時点における大多数の教員は,聴覚障害児の年齢や聴覚活用の程度,指導場面の如何を問わず,聴覚口話を基盤として手指を用いていた。手指の中でも手話は8割以上の教員が用いており,幼稚部の主なコミュニケーションの手段として定着していると考えられた。指文字や身振りの呈示率は幼児の年齢に応じて変化することが明らかになった。また,聴覚口話(言語音声)と手指の呈示方法は,大多数は同時呈示であったが,一部の教員は逐次的呈示も用いていた。今後も,言語獲得期にある聴覚障害児に対して,呈示方法を含め,手指をどのように用いるのかについて,幼児の発達段階等と関連させた検討が必要である。

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