パーキンソン病における血圧循環調節機能障害
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- 岡 尚省
- 六本木ヒルズレジデンス健康相談クリニック 東京慈恵会医科大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Blood pressure circulatory dysregulation in Parkinson’s disease
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説明
<p>パーキンソン病(PD)では起立性低血圧(OH),食事性低血圧(PPH),臥位性高血圧(SH),夜間高血圧(NH)など血圧循環調節機能障害(BPCD)を認める.OHは転倒や予後に影響を及ぼす.PPHも予後不良因子である.SHはPDの約50%に認め,高齢で無動型が多く認知機能も低下している.NHはPDの16%で認められ認知機能障害と関連がある.PDのBPCD対策は,24時間血圧変動測定によりBPCDの状況を評価し,状況ごとに水分摂取,食事の調節,カフェイン摂取,昇圧薬,臥床時の上半身挙上,就寝前の短時間作動型の降圧薬,就寝中の背部温熱療法,日中の腹帯などを組み合わせて,こまめに対応し血圧安定を図ることが重要である.</p>
収録刊行物
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- 自律神経
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自律神経 61 (2), 123-126, 2024
日本自律神経学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390300533226797952
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- ISSN
- 24347035
- 02889250
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可