腰椎圧迫骨折後の患者のTrunk muscle mass indexが回復期リハビリテーション病棟における実績指数に及ぼす影響

  • 藤本 悠太
    ちゅうざん病院リハビリテーション療法部
  • 白石 涼
    ちゅうざん病院臨床教育研究センター
  • 千知岩 伸匡
    ちゅうざん病院リハビリテーション療法部 ちゅうざん病院臨床教育研究センター
  • 尾川 貴洋
    ちゅうざん病院臨床教育研究センター 愛知医科大学リハビリテーション医学講座
  • 田島 文博
    ちゅうざん病院臨床教育研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • ヨウツイ アッパク コッセツ ゴ ノ カンジャ ノ Trunk muscle mass index ガ カイフクキ リハビリテーション ビョウトウ ニ オケル ジッセキ シスウ ニ オヨボス エイキョウ

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説明

<p>目的:腰椎圧迫骨折後の患者を対象にBioelectrical impedance analysis(BIA)法で評価したTrunk muscle mass index(TMI)と実績指数との関連を調査した。</p><p>方法:BIA法で評価した入院時のTMIを用いて,性別毎の中央値を基準にTMI高値群(男性 ≥ 6.6kg/m2,女性 ≥ 6.2 kg/m2)とTMI低値群(男性〈 6.6kg/m2,女性〈 6.2kg/m2)に分け比較した。多変量解析として実績指数を主要評価項目とした重回帰分析を行なった。</p><p>結果:108名(83.0 [80.0 - 87.3] 歳)が解析対象となった。TMI高値群は54名(男性15名,女性39名),低値群は54名(男性13名,女性41名)だった。TMI高値群は低値群と比較して入院時TMI(男性7.4 ± 0.5 vs 5.9 ± 0.4 kg/m2,p〈 0.001,女性6.8 ± 0.5 vs 5.6 ± 0.5kg/m2,p 〈 0.001),実績指数(59.4 ± 31.5 vs 43.6 ± 27.0点,p〈 0.006)が高かった。重回帰分析の結果,入院時TMIは実績指数に正の関連(β:0.178,p = 0.016)を及ぼす要因であった。</p><p>結論:回復期リハビリテーション病棟に入院した腰椎圧迫骨折後の患者を対象にBIA法で評価したTMIは実績指数と正の関連を認め,実績指数を向上させる要因であった。</p>

収録刊行物

  • 理学療法沖縄

    理学療法沖縄 25 (0), 1-6, 2023

    公益社団法人 沖縄県理学療法士協会

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