説明
<p>探索は人間の多くの行為を支える基本的な行動の一つである。これまでの探索行動を扱った研究では,与えられた環境の中で人間が取る行動を検討し,どのように環境に適応した探索を成功させるのかが議論の中心であった。しかし,現実場面の探索では,探索中に物を動かすことで新たに捜索範囲が広がったり,そもそも探索する場所を変えたりといったように,与えられた環境の中で行動するだけでなく,探索者が積極的に環境を改変していることにも注意しなければならない。我々は,このような環境を変えながら行う探索を「アクティブサーチ」と定義する。本シンポジウムでは,このアクティブサーチを支える機能について,探索者が環境を変える法則とその行為を支えるメカニズム,環境を変えた後の行動の適応,さらに現実場面での探索だけでなく思考空間における探索にも視野を広げて,話題提供をしてもらう。その後,指定討論およびフロアディスカッションを通じ,従来の探索研究とアクティブサーチによって,環境と探索者が相互に作用する中での行動として今後の探索研究の方向性を拓く。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 87 (0), SS-040-SS-040, 2023
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390300622827550080
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可