外科治療を受ける肺がん患者に対する高齢者機能評価の有用性の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigating the usefulness of functional assessment of the elderly for lung cancer patients undergoing surgical treatment
説明
<p>目的:外科的治療を受ける肺がん患者に対してGeriatric Assessment (GA)を用いた評価と,医師による術前評価と術後症状を検討し,GAが標準的な外科的治療を受ける肺がん患者に対して活用できるか,その有用性を検討する。</p><p> 方法:2021年から2023年の間に徳島大学病院で肺切除術を受けた肺がん患者110人を対象とした。JCOGが高齢者を対象とした研究で使用するために定義したGAツール:①G8 (Geriatric 8) 健康状態スクリーニングツール ②Instrumental activities of daily living(IADL)尺度 ③Charlson Comorbidity Index(CCI)尺度 ④居住状況 ⑤Mini-Cog ⑥Mini Nutritional Assessment(MNA)を用いた。</p><p> 結果:110名患者で64.5%がMNA,G8,IADL,Mini-Cog,CCIを含む5つの尺度で少なくとも1つ以上の尺度で基準値以下であった(n=71),3つ以上尺度で基準値以下であった患者は12.7%(n=14)いた。G8とCCI尺度の項目が,医師による術前評価のfrail, vulnerableの決定に有意に影響した。</p><p> 結論:医療従事者はGA活用しながら,包括的に高齢者機能評価を通して患者の状態把握をしていくべきであると考える。</p>
収録刊行物
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- 四国医学雑誌
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四国医学雑誌 80 (1.2), 53-62, 2024-06-21
徳島医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390300766607115520
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- ISSN
- 27583279
- 00373699
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可