特集「日本のトランスナショナリズムと帝国」(第5回アルザス新世代ワークショップ) : 善意のある帝国?米軍占領下日本女性雑誌における女性解放と民主主義の表象

書誌事項

タイトル別名
  • Feature Articles “Japanese Transnationalism and Empire” (The 5th EU-Japan Young Scholars Workshop) : A Benevolent Empire? Representations of Women’s Liberation and Democracy in Japanese Women’s Magazines under U.S.-Occupation

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説明

第二次世界大戦後米国の日本占領という歴史的瞬間は、同時に日本帝国の崩壊と、いわゆる「アメリカの世紀」の始まりを意味した。この時期は、米国が政治的、軍事的、経済的に世界を支配するようになっただけでなく、米国の政治的覇権が「公正」で民主的で善意のあるグローバルパワーだというイメージが影響力を持ちになって正当化されることになった。 本稿は、占領下の日本において、グローバル・リーダーとしての米国のイメージと、その民主的資本主義のモデルが、どのように宣伝され、認識されたかを、女性解放に関するマスメディアの描写の分析に通して研究する。アジアにおける米国のプレゼンスが民主化プロジェクトであるという戦後論議は、正当化する論拠として男女平等や女性の権利というトピックを頻りに挙示した。このような描写が1940年代後半から1950年代前半の日本の女性誌でどのように論じられ、再生産され、あるいは批判されたかを分析する。特に、米国の民主主義や日米同盟、さらには中国やソ連など他のトランスナショナルな関係や、それらの政治・経済モデルが女性の生活にどのような影響を与えたかについて、雑誌がどのように論じていたかを考察する。

収録刊行物

  • 国際日本学

    国際日本学 21 229-255, 2024-02-10

    法政大学国際日本学研究所

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390301142875431296
  • NII書誌ID
    AA11914954
  • DOI
    10.15002/00030879
  • HANDLE
    10114/00030879
  • ISSN
    18838596
  • 本文言語コード
    en
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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