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「日本民法の父」といわれる梅謙次郎(1860~1910)は、1898年施行の明治民法の制定に尽力した。帝国大学法科大学教授のかたわら、法政大学の初代の総理(現在では総長)として、講義以外に学校経営にも尽力した。梅の人生については、岡『梅謙次郎 日本民法の父』(法政大学出版局、2023年)を参照してもらいたい。 法政大学図書館に所蔵されている梅謙次郎の文書は(以下「梅文書」と略称)、2023年2月に同図書館デジタルアーカイブで全面的に公開された。本論文では、この梅文書の受入の経緯を述べ、梅文書全体を概観して、いくつかの文書についてコメントを付すことにする。 4部門からなる梅文書のうちで、最も重要なものは第1部門の立法関係文書である。その中の『民法修正案参考書』の文書は、広中俊雄編著『民法修正案(前三編)の理由書』(有斐閣、1987年)と比較して、後者の完成度を測ることができるのではないか。そこで、個別具体的に両者の異同を整理することにする。

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