術後再断裂予測としての肩腱板断裂面積評価とCofield分類の関連
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説明
我々は先行研究において,術前放射状MRIにおける腱板断裂面積6.3 cm2以上あるものが,最も再断裂を予測する因子であったと報告した.本研究では断裂面積と術前Cofield分類の関係性を検討する.鏡視下腱板一次修復を施行した102肩,平均年齢67歳を対象に,術前放射状MRIから断裂面積を算出した.Cofield分類における平均断裂面積と再断裂率は,小断裂0.8 cm2,0%; 中断裂2.6 cm2,7%; 大・広範囲断裂8.9 cm2,58%と3群間で有意差を認めた.また断裂面積6.3 cm2 以上の再断裂率は87%,6.3 cm2 未満は2%と有意差を認めた.さらに中断裂でも,断裂面積6.3 cm2 以上の症例は全例で再断裂し,大・広範囲断裂でも,6.3 cm2 未満の6肩は全例で再断裂しなかった.腱板断裂面積による再断裂予測は,信頼性や正確度も高く,患者説明や術式選択において有用な方法であると考えられた.
収録刊行物
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- 肩関節
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肩関節 48 (1), 93-97, 2024
日本肩関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390301231092133760
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- ISSN
- 18816363
- 09104461
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可