外来がん化学療法を継続的に受ける患者の経験と治療日誌の意味 : 4年間の日誌記録の現象学的分析
書誌事項
- タイトル別名
-
- Patient Experiences and the Meaning of Treatment Diaries in Long-Term Outpatient Cancer Chemotherapy : A Four-Year Phenomenological Analysis
- ガイライ ガン カガク リョウホウ ヲ ケイゾクテキ ニ ウケル カンジャ ノ ケイケン ト チリョウ ニッシ ノ イミ 4ネンカン ノ ニッシ キロク ノ ゲンショウガクテキ ブンセキ
説明
目的:外来化療を継続的に受ける患者の経験と治療日誌の存在や意味を、化療日誌の現象学的分析を通して明らかにすることを目的とした。方法:4年分の化療日誌と化療経験の語りがなされた1名を対象にした現象学的質的研究である。結果:日々体温等を測り記録するという行為の連なりが記録継続を促し、記録するという患者役割を果たすことが逆に患者であることに囚われない、これまで通りの生活を可能にしていたことが分かった。また、日々残っていく日誌記録はその日を確かに記録できたことを確認させてくれるものとして存在しており、治療を受け続ける生活や自分を支え確かめ守ることに繋がっていた。さらに日誌を通して治療を受ける私の外在化や、治療への周辺的参加がなされていた。結論:日誌は自己管理的側面だけではなく、日誌があること記録できることが長く治療とともにある生を支えていたことがわかった。
収録刊行物
-
- 臨床実践の現象学
-
臨床実践の現象学 6 (3), 31-47, 2024
臨床実践の現象学研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390301297460453888
-
- DOI
- 10.18910/97731
-
- HANDLE
- 11094/97731
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- journal article
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB