虫垂による絞扼性腸閉塞に対して腹腔鏡手術を施行した1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Strangulated Bowel Obstruction Due to Adhesion of the Appendix Treated by Emergency Laparoscopic Surgery
  • チュウスイ ニ ヨル コウヤクセイ チョウ ヘイソク ニ タイシテ フククウキョウ シュジュツ オ シコウ シタ 1レイ

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説明

<p>症例は68歳,女性。子宮全摘・付属器切除術の開腹歴あり。夜間就寝中に突然強い心窩部痛を自覚し,当院へ救急搬送された。造影CT検査で小腸のclosed loopを認め,腸間膜が集簇する部位に一致して虫垂が存在しており,虫垂による絞扼性腸閉塞を疑い,同日腹腔鏡下に緊急手術を施行した。腹腔鏡下に観察すると,虫垂先端が腹壁に癒着し,虫垂自体が絞扼帯となりヘルニア門を形成し,小腸が入り込んで絞扼されていた。虫垂先端と腹壁との癒着を剝離すると絞扼は解除され,小腸色調は改善したため,小腸切除は行わなかった。虫垂切除を行い,手術を終了した。術後経過はとくに問題なく,術後9日目に退院した。虫垂による絞扼性腸閉塞に対して,腹腔鏡手術を施行した 1例を経験したので報告する。</p>

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