グリコヘモグロビン分析計の機器間で異なる結果を示した異常へモグロビンHoshidaの1例

  • 栗山 愛菜
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 中戸 美沙
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 畑 悠佑
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 松田 瑞沙
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 村田 真里子
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 堀口 恭平
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 井出 雄希
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院検査部
  • 安部川 卓
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院検査部
  • 浜野 久美子
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科
  • 永井 義夫
    独立行政法人労働者健康安全機構関東労災病院糖尿病・内分泌内科

書誌事項

タイトル別名
  • A Hemoglibin Varitant, Hb Hoshida, Resulted in Discrepancies Between Glycohemoglibin Analyzers

説明

<p>HbA1cの測定が高速液体クロマトグラフィ(HPLC)法の場合,クロマトグラムが異常へモグロビン症を疑うきっかけとなり得る.60歳男性.50歳時にHPLC法(HLC-723 G8・G9)によるHbA1cの測定で異常ピークを認め異常ヘモグロビン症が疑われ,52歳で糖尿病と診断されたが,転居でその後8年間当院への受診はなかった.再診時,HPLC法(HLC-723 G11)でHbA1c 6.1 %だったが,同検体を酵素法で測定するとHbA1cは8.6 %と乖離していた.しかし今回のクロマトグラムでは異常ピークは認めなかった.等電点電気泳動では異常バンドを認めたため,同意を得て遺伝子検査を施行したところ,異常ヘモグロビンHb Hoshidaと判明した.本症例によりHPLC法の分析計の機器によっては結果が異なる場合があり,異常ヘモグロビン症の診断において注意を要すことが明らかとなった.</p>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 67 (9), 394-400, 2024-09-30

    一般社団法人 日本糖尿病学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390301684514676864
  • DOI
    10.11213/tonyobyo.67.394
  • ISSN
    1881588X
    0021437X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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