4d 遷移金属 K 吸収端における高エネルギー分解蛍光検出X線吸収分光
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- 石井 賢司
- 量子科学技術研究開発機構
書誌事項
- タイトル別名
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- High-Energy-Resolution-Florescence-Detected X-ray Absorption Spectroscopy at the K-edge of 4d Transition Metals
説明
高エネルギー分解能蛍光検出X線吸収分光(HERFD-XAS)は、寿命幅によるスペクトルの広がりを抑制した高エネルギー分解能のX線吸収分光として利用が拡大してきている。数多くの実験が行われている 10 keV 程度以下よりも高エネルギーに蛍光X線を有する 4d 遷移金属(Mo、Pd)について、現状の装置・設備で HERFD-XAS を実施し、実験の可能性の検証、課題の抽出を行った。Mo については HERFD-XAS の計測には成功したものの、10 keV 程度と比べて2桁以上の強度低下があった。この強度低下は蛍光X線を分光する結晶の反射率、検出器の量子効率に起因すると考えられる。Pd については十分なシグナルノイズ比が得られず、HERFD-XAS は計測できなかった。
収録刊行物
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- SPring-8/SACLA利用研究成果集
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SPring-8/SACLA利用研究成果集 12 (5), 316-319, 2024
公益財団法人 高輝度光科学研究センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390302016256040064
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- ISSN
- 21876886
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可