胸椎における転移性脊椎腫瘍患者のShape factorと神経機能の検討

説明

<p>【背景】転移性脊椎腫瘍患者の治療方針は骨関連事象の症候化予測,全身状態を考慮した予後予測を元に決定されているが,ADLにおいて重要な神経学的機能の予後予測ツールは現時点で存在しない.【目的】胸椎転移性脊椎腫瘍患者におけるShape factor(SF)と手術治療成績の関係を調査し神経学的機能の予後予測が可能か検証すること.【対象】2013年1月~2023年6月に当院において胸椎転移性脊椎腫瘍の診断で手術を施行した73例を対象とした.神経学的評価はJOA scoreとPSを術前後で評価した.また,画像評価として術前MRIT2強調画像を用いて脊髄最大圧迫レベルにおけるSFを計算し,SFと術前後のJOA score,PSとの関係を検討した.【結果】SFは術前のJOA scoreと有意に相関したが,術後のJOA scoreとの相関は認めなかった.SFはPS2以下のグループで有意に大きかったが術後は有意差を認めなかった.【結語】Shape factorは術前の神経機能を評価するツールとしては有用だったが術後の神経機能予測は出来なかった.</p>

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