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説明
<p>【背景】胸骨および脊椎の同時損傷による 胸骨-脊椎骨折(Sterno-vertebral fracture)は,転位を伴っていても手術適応となる症例は少ない.今回,骨接合術を要した Sterno-vertebral fractureを経験したので報告する.【症例】54歳男性,バイク走行中に自動車と正面衝突して当院搬送:出血性ショックの状態で,Flail chestを伴い緊急輸血,人工呼吸器管理を行った.全身精査で胸骨および両側肋骨,頚胸椎,骨盤,右鎖骨,右足部に骨折を認め,受傷当日に血管外漏出を伴う不安定型骨盤骨折に対し動脈塞栓後,創外固定を施行した.受傷後1週で胸骨・肋骨骨折に対して内固定術を行い,2週で恥骨プレート固定へ移行し,頚胸椎後方固定術を施行した.術後3ヶ月で平行棒内歩行可能で,頚椎動態撮像X線でも不安定性なく経過している.【結論】Flail chestを伴うSterno-vertebral fractureではdamage control strategyに則り,治療順序を考えながら骨接合術を考慮する必要がある.</p>
収録刊行物
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- 整形外科と災害外科
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整形外科と災害外科 73 (3), 506-509, 2024-09-25
西日本整形・災害外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390302172849490816
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- ISSN
- 13494333
- 00371033
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可