正義から私的制裁について考える道徳科の授業開発

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道徳科の授業では、いじめを許さないという正義が題材のものが求められており、そのような正義感を身につけるための授業も多く展開されている。しかし、その正義がいじめを生むこともあると考えられる。正義感を盾に正当化されてしまうようないじめは、加害者が罪の意識を持たず、いじめだと認識することなく被害者を傷つけてしまうことがある。そこで、本研究では強い正義感から相手を傷つけてしまう行動である私的制裁を取り扱い、正義感を持った上で自分が伝えたいことに対する相手の受け取り方も考える必要があることを理解できる授業の開発及び実践を行った。その結果、自分と関連付けながら私的制裁について考え、正義に依る行動は相手を傷つける可能性もあるため、相手の気持ちを考えて行動する必要があることに気付いた生徒が多数であった。しかし、授業を受けた上で「何もできなくなりそう」と考える生徒もいたところに改善の余地があるだろう。

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