書誌事項
- タイトル別名
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- Does the presentation of theoretical and actual experimental results raise questions for high school students?
説明
本研究は,高等学校の化学実験における理論値と実測値を示すことで,探究につながる疑問が生徒に生じるかどうかを明らかにすることを目的とした。この目的を達成するために,高等学校第1学年の生徒を対象にして調査問題を実施し,生徒の記述を探究につながる疑問になっているかどうかという観点で分析した。調査問題は理論値と実測値を示した問題1「銅の酸化についての定比例の法則」,問題2「炭酸水素ナトリウムと塩酸の反応に関する質量保存の法則」と,理論値と実測値を示さない問題3「ヨウ化カリウム水溶液の電気分解」の3問とした。この3つの調査問題では共通する設問として「結果から「疑問」に感じたことを書きましょう。」を設定し,生徒が自由記述で回答する方式とした。調査の結果,理論値と実測値を示した問題1と問題2では,問題3と比べて探究につながる疑問となっている生徒の記述が顕著に多く現れた。このことから,理論値と実測値を示すことで,探究につながる疑問が生徒に生じやすくなることが示唆された。
収録刊行物
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- 日本体育大学大学院教育学研究科紀要
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日本体育大学大学院教育学研究科紀要 6 (2), 42-52, 2023-03-31
日本体育大学大学院教育学研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390302315063949952
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- ISSN
- 24338656
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可