Does retrieval promote or interfere with visual statistical learning?

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  • 検索は視覚統計学習を促進するのか妨害するのか

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視覚統計学習 (VSL; visual statistical learning) の典型的な実験では,ランダムな順序で呈示される刺激系列中に,規則的な順序で呈示される刺激の組合せが複数回挿入され,それに対する熟知性の向上を観測する。このとき,その組合せが1つの文脈であり,そこに含まれる項目が文脈の構成要素として処理されるなら,その一部を検索した場合に検索誘導性忘却のような記憶抑制が生じる可能性がある。そこで本研究では,線画を用いたVSLフェーズと熟知性判断フェーズの間に検索フェーズを設け,検索した項目を含む4つ組の熟知性が低下するのかを検討した。検索フェーズでは,VSLフェーズで複数回呈示された4つ組 (例: ABCD) の一部 (例: AB) を手がかり再生 (つまり,単語をもとに線画を想起) させた。結果は予測に反して,部分検索された4つ組の熟知性が,部分検索されなかったものよりも高くなった。これは,部分的な情報の検索が忘却ではなく,VSLの効率の向上を引き起こす可能性を示している。

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