海洋性鉄酸化細菌の酸化・吸着ポテンシャルに基づく黄鉄鉱および黄銅鉱の浮遊選鉱効果の評価

書誌事項

タイトル別名
  • Investigation for Selective Flotation of Pyrite-Chalcopyrite Based on the Oxidation and Adhesion Potentials of Marine Fe-Oxidizing Bacteria in Seawater

説明

<p>銅鉱石の浮遊選鉱プラントでは用水確保のため海水の利用が検討されている。しかし,脈石である黄鉄鉱の除去に必要なpH調整(>10)において,緩衝作用によるアルカリ剤添加量の増加や親水性粒子の生成による選択性の低下といった問題が生じる。そこで,本研究では2株の海洋性鉄酸化細菌(Thalassospira sp.,Mariprofundus sp.)を用いて,酸化促進作用や菌体の吸着による黄鉄鉱の効率的な親水化の可能性および黄銅鉱に与える影響を確認した。その結果,酸化促進作用による黄鉄鉱表面の化学性状の差はほぼ見られなかった一方,細菌の細胞膜の特性による鉱物表面の改質が示唆された。すなわち,親水性の細胞膜を持つ細菌を用いることで黄鉄鉱の浮遊抑制が達成できると考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390302459078714112
  • DOI
    10.14862/geochemproc.71.0_270
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ