先秦儒家思想中的海洋空间观念

書誌事項

タイトル別名
  • The Concept of Ocean Space in Pre-Qin Confucianism

説明

<p> 行政の視点から分割された禹貢九州であれ、夷夏秩序から分割された五服八荒であれ、社会空間から分割された都市、郷鎮、山林、江湖であれ、中国古代の人々の空間観念の中における海洋の位置を理解することは難しい。本論文は、先秦時代の古典文献に基づき、先秦の儒家思想における海洋空間観念を整理し、明らかにした。『論語』の「乘桴浮于海」は、先秦儒家の思想の中ではじめて「海」という特殊な空間に言及した箇所である。『山海経』の海と海神は想像に富んでいるが、その背後にある宇宙観は、華夏中原を中心とした政治的正統観念を表している。戦国時代末期に陰陽家鄒衍が提唱した「大九州説」は、新しい宇宙観であり、洛邑を中心とした「天下観」に挑戦し、天子の権威が衰えて諸侯勢力が台頭した歴史的変動に対応している。文献研究によれば、先秦の儒家思想の中で海は隠れ家の場所であることが明らかになったが、儒家の隠れは隠れつつも天下を忘れずにいる。中国古代の「山林」観念が成熟する前に、海は山林のような特殊な空間であり、儒家道統と士人精神を保存する機能を果たしていた。また、海は夷夏二元の対立する空間秩序の外にあり、王朝の行政法律の管轄を受けず、蛮夷の風にも圧迫されない「無政府地帯」であった。これにより、中国古代の政治空間に対する認識は「華−夷」の二重構造から「華−夷−海」の三重構造に調整される可能性がある。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390302459082150784
  • DOI
    10.20790/easoc.2024.13_1
  • ISSN
    24238856
    18830862
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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