意思決定支援ツールを用いて段階的かつ複合的介入を立案したことでBPSDとADLの改善に繋がった脳血管性認知症の事例

  • 宮内 貴之
    湘南医療大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻 神戸大学大学院保健学研究科博士課程後期課程
  • 佐々木 祥太郎
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
  • 佐々木 洋子
    聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院リハビリテーション部
  • 根本 慎司
    昭和大学保健医療学部理学療法学科
  • 種村 留美
    関西医科大学リハビリテーション学部

書誌事項

タイトル別名
  • A case of cerebrovascular dementia in which designing a stepwise complex intervention using decision support tools led to improvement of BPSD and ADL

説明

<p>事例は認知症を始めとした重複疾患があり,BPSDにより,目標共有に難渋した.今回,重複疾患事例に対してADOCを用いて本人の意思に沿った作業を抽出し,音楽療法,運動療法,ADL練習と段階的かつ複合的な介入を行った.精神症状の安定化を図るために,趣味である音楽鑑賞を最初に導入した.その結果,BPSDが軽減され,積極的な運動療法の実施に繋がり,ADLは改善した.BPSDのある認知症者に対してADOCを用いることで,本人の意思に沿った作業の選択ができ,作業療法に取り入れることで早期に精神症状の安定化が図れたと考える.また,対象者の精神面と身体機能面に配慮し,段階的かつ複合的な介入を導入することが重要であると考えられた.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390302635599132032
  • DOI
    10.57293/kanaotjournal.14.1_11
  • ISSN
    27580202
    21860998
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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