甲状腺低リスク微小乳頭癌の積極的経過観察について

書誌事項

タイトル別名
  • Active surveillance for low-risk papillary thyroid microcarcinomas

説明

<p>近年,超音波検査をはじめとする画像検査が精巧になり,超音波ガイド下細胞診の技術が広がるにつれ,小さな乳頭癌(低リスク微小癌,PTMC)が高頻度で発見診断されるようになった。1993年から当院ではPTMCに対する積極的経過観察(AS)を施行しているが,5年および10年腫瘍3mm以上増大率は4.7%および6.6%,5年および10年リンパ節転移出現率はそれぞれ1.0%,1.6%と極めて良好であった。即時手術群(IS群)と比較して,AS群は永続性反回神経麻痺や副甲状腺機能低下症などの不都合事象の頻度が有意に少なかった。また,AS後に増大進行などの理由で手術に移行した症例の術後予後はIS群と変わりなく,術後の不都合事象の頻度も同等であった。このことからASは,PTMCに対するfirst line managementたり得るものと考えられる。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390303266022725888
  • DOI
    10.11226/ojjaes.41.4_224
  • ISSN
    27588785
    24346535
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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