視覚芸術で表現された地方伝説による地域プロモーションの試み
書誌事項
- タイトル別名
-
- Regional Promotion Through Legends Expressed in Visual Arts
説明
従来は家族によって語られることが多かった地方伝説だが,現在は教育機関や教育経験者が伝説の担い手となることが少なくない。大学の視覚芸術専攻者が中心となって,地域住民や国内外観光客に対し伝説を通じた地域プロモーションを実施することも,フォークロリズム的な現象として捉えられる。フォークロリズム的な地方伝説伝承の発展形として,絵画やイラスト等の視覚芸術による伝説展示にとどまらない伝説展示の新たな可能性を示唆することとした。伝説内容の日本語と外国語翻訳を添付した伝説絵の,登場人物の顔部分を空白にし,教員の描いた来場者の似顔絵から作成したお面を当てはめ,来場者が物語の登場人物となる試みを行った。展示は来場者に好評であり,地域印象向上に貢献できた。成人来場者が伝説内容を熟読する傾向を有するのに対し,子供連れはお面作りに注目する傾向があった。よって,子供を対象とした伝説展示の場合は,展示内容を分け,工夫する余地があることがわかった。
収録刊行物
-
- 日本教育メディア学会研究会論集
-
日本教育メディア学会研究会論集 58 (0), 190-193, 2025-02-16
日本教育メディア学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390303321512460544
-
- ISSN
- 24350729
- 13448153
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可