VV-ECMO管理中に生じた右心不全に対してV-AV ECMOへ回路変更し救命した1例

  • 鈴木 剛
    福島県立医科大学附属病院高度救命救急センター 福島県立医科大学医学部救急医療学講座
  • 三澤 友誉
    福島県立医科大学附属病院高度救命救急センター 福島県立医科大学医学部救急医療学講座
  • 塚田 泰彦
    福島県立医科大学附属病院高度救命救急センター 福島県立医科大学医学部救急医療学講座
  • 小野寺 誠
    福島県立医科大学附属病院高度救命救急センター 福島県立医科大学医学部地域救急支援講座
  • 伊関 憲
    福島県立医科大学附属病院高度救命救急センター 福島県立医科大学医学部救急医療学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Management experience of veno-arteriovenous ECMO with circuit conversion from venovenous ECMO for right heart failure: a case report

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説明

<p>43歳,男性。インフルエンザウィルス感染を契機に重症肺炎となり人工呼吸管理,およびvenovenous extracorporeal membrane oxygenation(VV-ECMO)が導入された。その後入院10日目に血圧低下を認めショックとなった。経胸壁心臓超音波検査で右心室の拡大,および左心室壁の圧排を認め右心不全によるショックと判断した。しかし,ドブタミンの使用後もショックであったため,venoarteriovenous ECMO(V-AV ECMO)へ回路変更した。変更後は右心不全,ショックは改善し,入院15日目にV-AV ECMOを離脱した。入院20日目に人工呼吸を中止,入院36日目にリハビリテーションを目的に転院した。VV-ECMO中に右心不全およびショックを示す場合,venoarterial ECMOへの回路変更はdifferential hypoxemia への懸念があるためV-AV ECMOへの回路変更が有用かもしれない。</p>

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参考文献 (7)*注記

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