日本国内における国吉康雄作品の捉え方の変遷と解釈についての考察

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タイトル別名
  • A Study on the Transition and Interpretation of Yasuo Kuniyoshi’s Works within Japan
  • ニホンコクナイ ニ オケル クニヨシ ヤスオ サクヒン ノ トラエカタ ノ ヘンセン ト カイシャク ニ ツイテ ノ コウサツ

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説明

洋画家・国吉康雄 (1889-1953) は、岡山市北区出石町に生まれ,日露戦争終結後の1906 年に労働移民として単身渡米し,アメリカの教育により画家としての才能を磨き,20 世紀前半のアメリカを代表する画家として評価される洋画家・国吉康雄(1889-1953)。本論では,その画業と作品評価について論じるわが国の研究者の記述を,作家の没後の1954 年に国立近代美術館(現国立東京近代美術館)で開催された「国吉康雄遺作展」を起点とし,20 世紀中に開催された主な展覧会と,2004 年に同じく東京国立近代美術館などで開催された「国吉康雄展」で確認した。結果,日本人による国吉作品の表現が,この1954 年時に決定づけられていることに,別の捉え方を提示されるまでに40 年の歳月を要していることが明らかとなった。

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