特集:研究倫理 リハビリテーションにおける生成AI活用の最前線<sup>*</sup>
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- 桑江 豊
- 城西国際大学大学院 健康科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
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- Reseach Ethics: The Cutting Edge of Genarative AI in Rehabilitation
- -Ethical Challenges and the Path to Narrowing Gray Areas
- -倫理的課題とグレーゾーン縮小への道-
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説明
<p> リハビリテーション領域では,運動機能や日常生活活動の向上を目指し,生成AIのような最先端技術を導入する動きが加速している。生成AIがもたらすメリットとして,自動プログラム作成やバーチャルコーチング,臨床文書作成支援などが挙げられ,患者支援の効率化や品質向上が期待される。しかし一方で,学習データの偏りに起因するバイアス,アルゴリズムの不透明性による説明責任の不明確化,過度なAI依存による患者の自律尊重の損失といった深刻な倫理的課題が指摘される。こうした課題に対処するためには,データプライバシー保護やバイアス検証を含めた包括的なガイドラインの整備,患者・臨床家・開発者・政策立案者など多職種・多分野の協働によるリスクマネジメント,組織レベルでの誤用防止・利用状況モニタリングなどが不可欠である。加えて,インフォームド・コンセントの充実やExplainable AI技術の導入を通じ,患者・医療者双方がAIの限界と責任分担を正しく理解する仕組みを構築することが望ましい。 </p>
収録刊行物
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- 理学療法の科学と研究
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理学療法の科学と研究 16 (1), 16_7-16_11, 2025-03-20
一般社団法人 千葉県理学療法士会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390303564741536896
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- ISSN
- 27583864
- 18849032
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可