<研究論文>1890~1950年代の初級日本語教科書における副詞の使用状況と通時的変化:「とても」類の副詞に注目して
書誌事項
- タイトル別名
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- <Research Articles>The Usage and Diachronic Change of Adverbs in Elementary Japanese Language Textbooks from the 1890s to the 1950s: Focusing on the Usage of Degree Adverbs
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説明
本研究は、1890年代から1950年代にかけて発行された初級日本語総合教科書における副詞使用状況の調査研究である。当該期間に初版が発行された教科書21種を対象に、使用される全副詞を集計し、その傾向を明らかにした。さらに、副詞のうち「とても」、「ひじょうに」などの被修飾語の意味を肯定方向に強調する語(「とても」類の副詞)について、各教科書における使用回数を集計し、使用状況の傾向、また通時的な変遷を調査した。その結果、高頻度で使用される副詞には情態副詞・程度副詞が多く、陳述副詞は少ないことが明らかになった。「とても」類の副詞の調査結果からは、様々な副詞が同様に使用される中から、「たいへん」が代表的な語として定着してゆく様子が通時的な変化として確認された。一方で、1960年代以降の教科書を対象とした先行研究の調査で高頻度の使用が確認された「とても」の使用は比較的少なかった。
収録刊行物
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- 国際日本研究
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国際日本研究 17 85-106, 2025-03-15
筑波大学人文社会科学研究科国際日本研究専攻
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390303653065601664
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- NII書誌ID
- AA12424473
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- HANDLE
- 2241/0002014406
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- ISSN
- 21860564
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可