多様な学生が主体的に学び合う場としての大学教育を目指して

書誌事項

タイトル別名
  • Aiming for University Education as a Place Where Diverse Students Actively Learn from One Another

この論文をさがす

説明

AIやテクノロジーの進化は教育に大きな影響を与え、効率化を進めつつも、人間としての成長を支える学びを妨げない工夫が求められる。大学は学生の主体性や社会課題への関心を喚起する教育を構築すべきだ。東京大学は、学術長期構想に基づく学士課程教育改革やCollege of Designの設置によって、多分野融合型の教育を目指している。日本の教育は専門分野を短期間で効率的に学ぶ「煙突型」の構造が特徴だが、学生の主体的な思考や行動力が弱いと指摘される。一方、アメリカはリベラルアーツを重視し、学生が多様な視点で物事を思考する人格形成に注力する。また、専門分野を超えた学問選択が自然に行われており、日本との大きな違いが見られる。現代の大学教育では、客観的知識と主観的知識の融合、多様性を尊重する協働型学習が重要だと考える。知識の相対性や拡張性を認識し、多様な人々が共に学ぶ風土を醸成する必要がある。また、社会課題に取り組む教育は、課題発見・解決能力や分野横断的な視点を育むとともに、多様性や包摂性を重視し、より公正な社会の実現を目指す。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ