琉球大学における養護教諭養成カリキュラムの評価─卒業間近の学生が「養護教諭になるための学び」として後輩に推薦した科目とその理由からの考察─

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タイトル別名
  • Evaluation of the Curriculum for the Training of Yogo Teachers(School Nurse Teachers) in the University of the Ryukyus:Discussion Based on the Subjects Recommended by Students Nearing Graduation to Their Juniors as “Learning to Be the Teacher” and the Reasons

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説明

琉球大学における養護教諭養成課程が,学生にどのような学びをもたらしているのかを検討するた めに,2017(平成29)年度〜2023(令和5)年度の「教職実践演習(養護教諭)」履修学生が「養護教諭 になるための学びとして後輩に薦める科目」を整理し, 養護教諭養成カリキュラムを省察した。学生が 後輩に薦めた科目は16 科目に整理できたが, 過半数が推薦した科目は無かった。その理由は多様であ り,学生自身の養護教諭としての資質や能力に関する自己評価の結果が関係していると推察できた。比較的多数の学生が推薦した科目には,卒業間近な時点における「不安・不十分さ」もあれば,「十分に 学べた」もあるという対極的な理由があった。学生は学校現場に一人で置かれることに不安を感じて いる一方で,職務遂行を意識したリアリティのある学び,総合大学の強みである多様な学部に所属す る学生との学び,看護職の国家試験受験資格を内包した養護教諭養成カリキュラムを肯定的に評価した。

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