腫瘍がまとう防具を取り払う細胞医薬「マックトリガー」
説明
<p>がんはケモカインを産生してマクロファージを呼び込むと、抗炎症型であるM2類似のがん関連マクロファージ(TAM)に分極させ、がんを免疫の攻撃から回避できる「免疫抑制環境」に変えてしまう。この性質を逆手に取り、我々はM2分極時に発現するアルギナーゼに応答して強い急性炎症を引き起こすサイトカインTNF-αを放出する遺伝子組換えマクロファージ「MacTrigger」を開発した。このMacTriggerを担がんマウスに静脈内投与すると、がんに集積したのちTNF-αを放出することで免疫抑制組織のがんは炎症性組織に転換し、自己の免疫でがんを治療できる。ここでは、その基礎的データを基にその特徴を紹介する。</p>
収録刊行物
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- ファルマシア
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ファルマシア 61 (5), 427-432, 2025
公益社団法人 日本薬学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390304029121223296
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- ISSN
- 21897026
- 00148601
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可