歯ブラシによる口腔・咽頭外傷の3症例

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タイトル別名
  • Three cases of toothbrush impalement injury

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説明

日常生活で頻回に使用する歯ブラシによる小児と成人の口腔・咽頭外傷の3例を経験したので文献的考察を加え報告する.小児の2例はともに2歳男児と女児,歯みがき中に転倒し,近医を受診し抗菌薬(CDTR-PI)を処方されたが,発熱が持続し,扁桃周囲膿瘍・口腔底膿瘍を合併していた.成人例は37歳男性で受傷翌日に咽頭痛と嚥下障害を自覚し咽頭後間隙膿瘍を認めた.歯ブラシ外傷は局所所見が軽度でもその後重篤な合併症が起こりうる可能性がある.保護者・医療関係者にも早期受診と適切な対応が必要であると啓発すべきと考える.

収録刊行物

  • 口腔・咽頭科

    口腔・咽頭科 38 (1), 92-100, 2025

    日本口腔・咽頭科学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390304040124552704
  • DOI
    10.14821/stomatopharyngology.38.92
  • ISSN
    18844316
    09175105
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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