共産主義体制下における音楽の専門教育

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タイトル別名
  • 共産主義体制下における音楽の専門教育 : 旧ドイツ民主共和国にみる声楽教育の実例
  • キョウサン シュギ タイセイ カ ニ オケル オンガク ノ センモン キョウイク : キュウ ドイツ ミンシュ キョウワコク ニ ミル セイガク キョウイク ノ ジツレイ
  • ― 旧ドイツ民主共和国にみる声楽教育の実例 ―

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抄録

<p> 本研究報告は, 第二次世界大戦後40年に亘って続いたドイツ民主共和国 (旧東ドイツ) において, 伝統的な西洋音楽の専門教育がどのようになされたのかを, 特に声楽家の育成に着目し, 先行研究および資料の調査とインタビューとを通して, その一端を明らかにする試みである。第1章においては, 旧東ドイツ時代の音楽専門教育に関する先行研究をたどり, 第2章2. 1では, 資料から確認できるワイマール高等音楽学校の事例を参照し, 旧東ドイツの音楽専門教育の歴史を概観する。2. 2および2. 3では, 声楽教育に関する一次資料である, 元ライプツィヒ高等音楽学校教授ヘルマン・クリスティアン・ポルスターへのインタビューをもとに, 高等音楽学校の中で日常的におこなわれていた教育の在り方を検証する。第3章ではそれらを通して, 実効性ある音楽専門教育はいかにして可能か, という問題研究への端緒を拓くとともに, 今後の研究課題に言及する。</p>

収録刊行物

  • 音楽教育学

    音楽教育学 48 (1), 25-35, 2018

    日本音楽教育学会

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