キイロショウジョウバエ第一次視覚中枢・視葉板の超微細構造

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タイトル別名
  • Ultrastructure of the First Optic Neuropil, the Lamina in the Fruit Fly, <i>Drosophila melanogaster</i>
  • キイロショウジョウバエ ダイイチジ シカク チュウスウ ・ シ ヨウバン ノ チョウビサイ コウゾウ

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抄録

<p>昆虫の眼(複眼)で受容された視覚情報はまず,視細胞層(網膜)の真下に位置する第一次視覚中枢(視葉板)で処理される.視葉板はカートリッジと呼ばれる単位構造の繰り返しから成る幾何学的な構造体であり,カートリッジの数は複眼の単位構造(個眼)のそれと等しい.視覚情報はその後,2つのneuropil(視髄と視小葉複合体)を経て脳中枢へと送られる.視葉では数万を越えるニューロンが互いに神経連絡し,回路を形成している.そこでは,動き・色・形・明暗といった視覚情報が順次抽出される.本稿では,神経回路の理解が最も進んでいるキイロショウジョウバエの視葉板に着目し,その超微細構造について概説する.</p>

収録刊行物

  • 顕微鏡

    顕微鏡 50 (2), 126-130, 2015-08-30

    公益社団法人 日本顕微鏡学会

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