長期入院中の子どものセルフケア・親のケア能力の獲得プロセスとそれに対する看護師の関わり

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  • Determination of children’s ability for self-care and parents’ ability for childcare during long-term hospitalization and involvement of nurses in this process

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<p> 本研究は、長期入院中の子どものセルフケア・親のケア能力の獲得プロセスとそれに対する看護師の支援を明らかにすることを目的とした。対象者は、長期(1か月以上)入院中の子どもをもつ母親で、協力が得られた3名である。データ収集は半構成面接を実施し、質的に分析した。結果、長期入院中の子どものセルフケア・親のケア能力の獲得プロセスとして、『子どものセルフケア・親のケア能力の基盤を築く』『子ども・親が病気治療を理解する段階』『子ども・親が適した方法で実施できる段階』『子ども・親が実践の効果を評価できる段階』の4つの局面が抽出されオレムセルフケア不足看護理論と類似した構造となった。特に『子どものセルフケア・親のケア能力の基盤を築く』ことが、その後の子どものセルフケア・親のケア能力の獲得の前提になっていることが示唆された。また、親のケア能力の基盤となる力(パワー)の内容が獲得の段階を経て変化していることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

  • 保健医療福祉科学

    保健医療福祉科学 8 (0), 10-16, 2019-03-31

    埼玉県立大学保健医療福祉科学学会

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