書誌事項
- タイトル別名
-
- The role of a prime’s orthographic neighbors on masked semantic priming
- マスク カ ノ イミテキ プライミング コウカ ニ オケル プライム ノ ケイタイ リンセツゴ ノ ヤクワリ ニ ツイテ
この論文をさがす
抄録
<p>提示時間が50 ms未満のマスク下のプライムを伴う語彙判断課題を使った多くの研究では,直接的に関連のあるプライム―ターゲット・ペアに対して有意な意味的プライミング効果の観察に失敗しているが,プライムが持つ形態隣接語とターゲットとの間の関連性によるプライミング効果は繰り返し報告されている.そこで,提示時間が50 ms未満のプライムを伴う語彙判断課題において観察されるプライミング効果を規定するのはどのような要因なのかを明らかにするために,類義語ペアを使って33 msのマスク下プライムを伴う語彙判断課題を行った.実験では,類義語ペアに対して,プライムとターゲットの意味数を操作したところ,少意味語プライム―多意味語ターゲット・ペアには有意なプライミング効果が観察されたが,多意味語プライム―少意味語ターゲット・ペアには観察されなかった.さらに,いずれの語ペアに対しても,反応時間のデータは,プライムの形態隣接語とターゲットとの間の意味的関連性の程度に依存していることが明らかとなった.これらの結果は,語の読みの初期段階には,提示された語ばかりでなく,その形態隣接語の意味も活性化されることを示唆するものであった.</p>
収録刊行物
-
- 認知心理学研究
-
認知心理学研究 17 (1), 1-10, 2019-08-31
日本認知心理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390564227302418688
-
- NII論文ID
- 130007706588
-
- NII書誌ID
- AA11971335
-
- ISSN
- 21850321
- 13487264
-
- NDL書誌ID
- 029991177
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可