急性期脳梗塞に対する血栓回収療法の現状と近未来

  • 山上 宏
    国立病院機構大阪医療センター脳卒中内科 国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 田中 寛大
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 吉本 武史
    国立循環器病研究センター脳神経内科
  • 佐藤 徹
    国立循環器病研究センター脳神経外科
  • 髙橋 淳
    国立循環器病研究センター脳神経外科
  • 井上 学
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 古賀 政利
    国立循環器病研究センター脳血管内科
  • 猪原 匡史
    国立循環器病研究センター脳神経内科
  • 豊田 一則
    国立循環器病研究センター脳血管内科

書誌事項

タイトル別名
  • Current Status and Future Aspects of Mechanical Thrombectomy for Acute Ischemic Stroke

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抄録

<p> 前方循環系の脳主幹動脈閉塞を原因とする急性期脳梗塞に対する機械的血栓回収療法の有効性が, 2015年に発症早期例を, 2018年に発症時刻不明例や発症から時間の経過した症例を対象として証明された. 画像診断に基づく患者選択と, 発症から再開通までの時間短縮が転帰改善に強く影響することが明らかとなっている. 現在, 脳底動脈閉塞例や広範囲の虚血コアを有する症例を対象としたランダム化比較試験や, 血栓回収療法と神経保護薬の併用に関する試験が進行中である. さらに, 血栓回収療法を実地臨床へ広く普及させるために, 脳卒中救急診療体制の確立が重要な課題である.</p>

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被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (19)*注記

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