ドイツ構築主義歴史教育論の解明― 歴史授業実践を事例に ―

書誌事項

タイトル別名
  • Elucidating Theory of History Education based on Constructionism in Germany: A Case of History Lessons
  • ドイツ コウチク シュギ レキシ キョウイクロン ノ カイメイ : レキシ ジュギョウ ジッセン オ ジレイ ニ

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抄録

本稿は,ドイツ歴史授業実践の分析を通して,その歴史授業実践が依拠する歴史教育論の変容を考察し,ドイツ構築主義歴史教育論を解明することを目的とする。  歴史授業実践の分析から3つの歴史教育論が明らかとなった。第1が,「個性化」を構成原理とする伝統的な歴史教育論である。第2が,「多展望性」に基づき,歴史の関与者への追体験を通して歴史解釈を考察・検証する科学的な歴史教育論である。第3が,「歴史的意味形成」に基づく構築主義歴史教育論である。  全体の考察から,ドイツにおける歴史教育論の変容は,「多展望性」の原理を仲介としており,構築主義歴史教育論が多様な史資料を関連づけて語りを再構築するものであることを結論づけている。

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