書誌事項
- タイトル別名
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- The results of examination in patients with focal asymmetric density on screening mammography
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説明
マンモグラフィ(MG)検査において,局所的非対称性陰影(FAD)は悪性の頻度は低いとされているが,二次精査機関からの報告は少ない。検診のMG においてFAD と判定された症例の二次精査結果を検討する。2016年1月から2017年12月に検診MG でFAD と診断され,当院でMG,超音波検査(US)を施行した194症例195病変を後方視的に検討した。 当院で施行したMG(精査MG)でC―3以上と診断されたのは61例(31.3%)であった。内訳は,C―3:FAD39例(20.0%),腫瘤15例(7.7%),構築の乱れ疑い1例(0.5%),C―4:腫瘤5例(2.6%),構築の乱れ1例(0.5%)だった。精査MG でFAD と判定された39例のうち30例(77%)は精査US でC―1または2と判定された。精査MG でFAD 症例のうち悪性は1例(2.6%)でDCIS であった。一方,精査MG でC―4の6例は,5例(83%)が悪性でいずれも浸潤癌だった。検診MG でFAD と診断された症例のうち,精査でもFADと判定されたのは20%のみであり,検診MG における過剰診断の可能性が示唆された。 また,今後US 結果を加えた総合判定を行った場合,現状で二次精査が行われているFADのうち相当数の症例が精査不要となると思われ,検診へのUS 導入のメリットが多いと考えられた。
収録刊行物
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- 日本乳癌検診学会誌
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日本乳癌検診学会誌 28 (2), 99-102, 2019
特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390564227317196672
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- NII論文ID
- 130007722242
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- ISSN
- 18826873
- 09180729
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可