DLBCLの遺伝子異常に基づく分類と層別化治療の可能性

書誌事項

タイトル別名
  • Molecular classification and its clinical relevance in diffuse large B-cell lymphoma
  • DLBCL ノ イデンシ イジョウ ニ モトズク ブンルイ ト ソウ ベツカ チリョウ ノ カノウセイ

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説明

<p>びまん性大細胞型リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)は臨床的,生物学的に非常に不均一な疾患単位であり,様々な分子遺伝学的異常が腫瘍形成に関わっていると考えられる。最近の遺伝子解析技術の進歩により,新規遺伝子異常が次々と発見され,またそれらに基づく分子病態の解明と細分類化が進んでいる。さらに遺伝子異常や分子学的特徴と臨床予後の関連性が明らかにされつつあり,これらは今後の新規治療薬や臨床試験の適応を考える上で重要な因子として,DLBCLの今後の個別化医療(プレシジョンメディシン)を考える上で非常に重要な因子である。本稿ではDLBCLの分子病態の最新の知見を紹介しながら,遺伝子異常による層別化治療の可能性について解説し,それらの臨床的意義についても述べる。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 60 (9), 1186-1192, 2019

    一般社団法人 日本血液学会

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